神のあわれみと慈しみのしるしとして世に派遣される

JPIC通信 メルセス会の姉妹と反原発のリーダー小出裕章さんを訪問。

 世界各地のメルセス会の姉妹たちから見たら、原発に関して日本は世界の流れの逆を行っているのがわかるであろう。同じアジアの韓国も台湾も脱原発に舵を切ったというなかで・・。
政府も電力会社も、福島の原発事故の責任も取らず、汚染も野放しにして、原発再稼働ひとすじに突っ走っている。安倍政権は政治を私物化し、マスコミも政治家たちも、そのお先棒をかつぐ役割に転じている。
 福島の民衆は、汚染のなかに置き去りにされている。

 何とかして再稼働阻止、原発廃止に持ち込むため、私たち日本のメルセス会の姉妹たちは、多様な活動をしてきた。日本じゅうに、脱原発への大きなうねりがあり、私たちもその輪のネットワークの中にいるからである。その輪の中で、最も信頼されている科学者、民衆のリーダーとして原発廃絶を闘いつづけてきた人に小出裕章さんがおられる。

 メルセス会JPICチームは松本市在住の、その小出裕章さんを訪問する企画を立て十分な準備の後に、2017年8月5日に実行した。参加者は8人。多様な宣教活動に関わっている姉妹たちであった。
 私たちは、質問をたっぷりしながら、忘れることのできない貴重なひとときを過ごした。小出さんの応えもしかり、その生涯をかけての潔い生き方への感動もしかり・・。私たちが何を問われているか、ひとりひとりの心に、深いメッセージを残されたひとときであった。
 とくに、汚染された福島の大地のなかで忘れさられている人々を救うこと、何よりも早く原発を止めること。大本営の命令のように権力をふるい続ける安倍政権に追従するマスコミを鵜呑みにしないこと。目覚めていない日本の民衆への憂慮。目覚めて闘いつづけることの大切さだった。

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「最後にメッセージをわたくしたちに」とお願いしたところ、
「私は神を信じているものではありませんが、神様がいらっしゃるのであれば、福島の子どもたちを置き去りにしないでください。
私は人生の最後を仙人のように過ごしたいと思います。」とのことだった。

 翌日頂いた私信に、次のような言葉が添えられていた。
 「仙人になるまではまだまだ遠そうですが、そうなれるように祈っていてください。清水さんにも知られないように静かに消えていこうと思いまます。不正義からの解放を実現したいです。」と。

あの日語ってくださった熱い思い、原発を止めることへの思い、止めることの出来なかった悲しみ。福島への願い。それはらは私たちへの“遺言”であったのかもしれないと思った。

 小出さんは、福島の原発事故直後、ほぼ毎日、「種まきジャーナル」というラジオ番組で語り続けてこらた。いまは“自由なラジオLight UP”という番組企画になって継続されている。

 関心のあるかたは、そこからのメッセージをひきつづきお聞きください。    清水靖子

 

 

 

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