神のあわれみと慈しみのしるしとして世に派遣される

JPIC通信 2019.07.16 参議院選挙をまえに希望

テレビ番組「いだてん」(NHK)の俳優が、堂々と安倍政権批判のコメントをつづけています。

番組から干されることも、覚悟に。 フォロアーが一万人を超えているそうです。

 すでにご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私たちに勇気と希望を与えてくれます。

                                    JPIC通信 清水靖子

朝日デジタルから

https://www.asahi.com/articles/ASM7C7D1GM7CUCVL03F.html

「たとえ干されようとも」 いだてん俳優、覚悟の政治発言写真

古舘寛治さん(事務所提供)

芸能人が政治に絡む発言をすると、ハレーションが起きる――。SNS上では見慣れた光景だ。大河ドラマいだてん」の可児徳役で知られる俳優の古舘寛治さんもその一人。最近になってツイッターでの政権批判のツイートが度々注目を集めているのだ。古舘さん自身、「仕事を干される」覚悟で発言しているという。俳優生命をかけなければならない理由とは。

 

――参院選まっただ中ですが、最近、政権批判のツイートをするたびに、多くの人にリツイートされるなど、注目を集めていますね――

  今回の参議院選挙自民党憲法改正を公約の一つに掲げているでしょ。党の改憲草案を見たけれど、とにかく国民一人一人の権利を弱め、全体主義を強める内容で恐ろしいと僕は感じた。言いたいことが言えない社会になるのが嫌なので、21日の投開票日まで必死になって発言しています。

――政治に関する発言は最近になってからですか? ―― 

 いいえ。2011年の東日本大震災の少し前に、ツイッターフェイスブックを始めたんですが、その頃からつぶやいていました。(中東や北アフリカで独裁的な政権を崩壊させた)「アラブの春」でSNSが大きな役割を果たしたことに衝撃を受け、興味を持ったんです。最近でも、沖縄・辺野古での新基地の建設強行に憤りを感じ、反対を訴えるツイートをするなど、コンスタントにつぶやいています。

――では、ここにきてなぜ注目されたのでしょうかー                

  そんな僕のツイートを批判してきた人に向けて、7月2日にこうつぶやいたからでしょう。 「『政治のことなんか触れず、いだてんの宣伝だけしとけ』ってのがまた来た……(中略)……私一俳優ではありますが、一有権者でもあるんで、一つの存在に閉じ込めるのはやめてください」     本来は仕事の話と、政治の話は明確に線引きしているのですが、ツイートに「いだてん」の名前があったことで、俳優だと気づく人が出て、一気に拡散された。その時にフォロワーが1日で1万人ほど増えたんです。多くの人が発言を支持してくれた。もちろん「俳優の分際で」「いだてんの宣伝だけしてろ」といった批判もありましたが。

――知名度が高まる中で、政治に関する発言をすることにちゅうちょはありませんでしたか?

もちろんありますよ。自分が関係している仕事場への影響は気になる。大河に出ていて、周りからどう思われているのかなと心配になります。でも「仕事がなくなって、干されてもそれは仕方がない」という気持ちでやっている。

――相当な覚悟を感じます ――

  しかも僕の場合は、権力に異を唱えています。民主主義社会といっても、権力は大きな力を持っているから、何かしらの不利益を被る恐れはゼロではない。でも、国民一人ひとりの「個」が立ち上がり、発言し、行動するのが民主主義なわけで、その中で沈黙することはとても危ないと僕は思う。それに今回の一件で応援してくれる人だっている。だから、僕は仕事を干されようとも、発言はやめたくない。

――事務所は止めなかったのですか?―  

もちろん、発言を相当気にしているとは思いますが、社長も「間違ったことは言っていない」と言ってくれます。その寛大さ、本当にありがたいですよ。

――古舘さんの発言が目立つのは、そもそも政治発言をする芸能人の数が絶対的に少ないからではないでしょうか   

一つは、国民が芸能人に対し、政治的に中立であってほしいと思っている状況がある。それ以外にも、日本の俳優やタレント、特に映像の世界で食べている人たちの大きな収入源はCMであることも大きい。CMはテレビ局などのスポンサー、つまり企業の顔ですよね。企業は政治色を帯びることを嫌う。芸能人が発言しにくいのは当たり前です。一方、米国はそんなシステムではない。だから、ハリウッドはアンチトランプが多いし、アカデミー賞では政治的な内容のものが受賞できる。

――実際、発言を続ける中で、陰に陽に圧力を感じることってありますか?―― 

それを言うのは怖いですね……具体的には言えませんが、僕は感じていますよ。

――芸能界の知り合いの方々はどんな反応ですか?応援してくれる人はいますか―― 

 もちろん共感してくれる人はたくさんいます。でも「古舘君、がんばってね」って感じです(笑)。

――「がんばろう」じゃない、と。それはなかなか寂しいですね   

「がんばろう」は難しいですね。でもね、さっき言った理由で、日本の俳優に過度に期待をするのはかわいそうですよ。仕事を干される覚悟がないとできませんから。

――なぜ、古舘さんはそこまで覚悟を持って、動けるのですか。その衝動の原点はどこにある?

 27歳の時に、車の事故に遭い、生死の境をさまよった。奇跡的に一命をとりとめた時、これからはエキストラライフ、おまけの人生だって思うようになったんです。やりたいことやって、何が起きても、生きていること自体がプラスだなと。そんな体験が関係しているのかもしれません。だから、これからも必死で発言は続けますよ。

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